稼げる占い師は「どんな悩みを解決できるのか」をアピールする
稼げない占い師は「何でもご相談ください」とアピールする
ダメな例:「恋愛、結婚、仕事、お金……どんなお悩みでもご相談くださいね」
ダメな例:「あなたの運勢を総合的に占い、開運に導きます」
稼げる占い師になるために必要なことは、「占い師としての希少性を高めるのはどうしたらいいか」を徹底的に考えることです。大勢の占い師に埋もれることなく、お客様に「あなたに占ってほしい」と名指しで鑑定の依頼をしてもらうためには、際立った「強み」をつくらなくてはいけません。
そのためには、「何でもご相談ください」と不特定多数の人を対象にするのではなく、「誰の、どんな悩みを解決できるのか?」をわかりやすく伝えることが必要不可欠です。鑑定の対象者(占いの見込み客)をできるだけ絞り込み、占い師としての希少価値を高めた方が、アピール力がアップします。
「対象者を絞り込むと、客が減ってしまうのでは?」と心配する人がいますが、それは誤解です。病院を例にして考えてみましょう。ある日、あなたが大きな火傷をしたとします。その時、どの病院を受診するでしょうか? 内科でも眼科でもなく、皮膚科を受診するはずです。また、「普通の皮膚科」と「火傷あと治療専門の皮膚科」があったら、あなたはどちらを受診しますか? きっと「火傷あと治療専門の皮膚科」を選ぶはずです。
これは私の体験談ですが、2歳の頃、キッチンに置いてあったホットコーヒー入りのマグカップに手を伸ばし、胸部に大きな火傷を負ってしまいました。直後に救急車で総合病院に搬送されましたが、火傷あとが残ることを心配した母は、私を連れて別の皮膚科に通い始めました。その皮膚科の院長は「火傷あと治療といえば〇○先生」というほど有名な医者で、待合室は全国から集まってきた患者で満員。中には飛行機で通院していた人もいたといいます。
このように、医者は専門がハッキリしているほど、患者が増えます。また、同じ症状の治療を専門的に行うので、治療の技術が上がり、情報や知識も集積されます。その結果、知名度が上って評判も高まり、さらに治療を希望する患者が増える……という好循環が生まれるのです。
占い師も同じです。「恋愛占いが得意な占い師」は大勢います。でも、「片思い専門の恋愛占い師」というと、一気に数が絞られてきます。さらに、「これまで1,000人の片想いを実らせてきた恋愛占い師」となれば希少価値が大幅にアップます。その結果、ライバルに差を付けることができます。